米に秘められた力(やせ菌を増やす強い味方)

日本人にとって当たり前に存在しているお米

お米は糖質の中でも多糖類にあたる「でんぷん」で、他の穀物とは異なり必須アミノ酸が全て含まれています。さらに日本人は食物繊維をお米から1番多く摂取しています。

そんなお米を長年食べ続けた日本人の身体に思いがけない進化が起きていたことが最新の研究で分かってきました。

日本人はお米では太りにくい遺伝子を持っている
唾液に含まれるアミラーゼという酵素を作る遺伝子で、口の中で「でんぷん」を糖に分解する働きがあり、さらにインスリンの分泌量をコントロールしてくれる働きがあります。
(アミラーゼ遺伝子が多い人は少ない人に比べてインスリンの分泌量が20%少ない)

お米をあまり食べない人種の人たちよりも日本人はアミラーゼ遺伝子の数が平均して多かったという研究報告があります。

お米はやせ菌も増やす
プリボテラ菌は、食物繊維を含んだ糖質を食べて「短鎖脂肪酸」を作り出す別名「やせ菌」とも呼ばれ、短鎖脂肪酸には脂肪の燃焼促したり、免疫の働きを良くしてくれる作用があります。

プリボテラ菌は欧米人にはあまり見られない腸内細菌で、日本人を調査したところ腸内細菌全体の7.5%のプリボテラ菌が確認できました。


どんな糖質を選ぶかが大切
たくさんの食べ物にあふれる時代に生きているからこそ何を選び取って食べるかが大切です。
ひとえに糖質と言っても色々な種類・作用がありますので、その時の状況によってうまく選択して食べることが重要となります。
少なくとも日本人にとってお米が、糖質制限などで無意味に避けるべき対象ではないことが伝われば幸いです。

参考記事:NスペPlus「ご飯」は健康長寿の敵か味方か

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